[Translation] You can read your favorite language

漁師を護る「女体の森」(静岡県)興津宗像神社

興津宗像神社二の鳥居 静岡県の神社
興津宗像神社二の鳥居
この記事は約4分で読めます。

[基本情報]

興津宗像神社二の鳥居

興津宗像神社二の鳥居

<鎮座(所在地)>

静岡県清水区興津中町554番地

<御祭神>

奥津島比売命(おくつしまひめのみこと)
狭依姫命(さよりひめのみこと)=市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)
多岐都比売命(たぎつひめのみこと)

<御神徳>

交通安全、商売繁盛、開運、家内安全、安産、病気平癒、学業成就、旅行安全

<縁起>

創建年代は不詳。一説に筑前(福岡県)より勧請したとも言う。
昔よりの国碑に盧原(よばら)神社、俚俗に宗像神社とも言はれていた。
当社は興津川の西にあり女体の森と言って舟人達の灯台代わりとされていた。興津川の水源は高瀬・西河内からでた名を浦田川と言っていたが、後に興津川というようになった。
これは当社の祭神である奥津島比売命の名によって興津川になったとも伝えられている。
また興津川の名の起こりも、大昔にこの祭神が八木に乗って大海原を渡り、、この地に住居を定めたことから興津と言われるようになったとも言われている。
古くは境内も広く、今の小学校進運動場一帯も社域であった。現在地は字宮の後と言うから昔の神社は東海道沿いにあったと思われ、多分高波を恐れて今の地に遷座したのであろう。
当社もと弁才天宮・宗形弁才天・興津三女の宮・宗形大明神などと称していたが、明治元年より現社名に改称している。
祠官は代々宮川家が受け継いで明治元年に及んでいる。
当社の記録類は明治13年中宿町の大火により消失している。

『境内案内』より

[交通情報]

<公共交通機関>

JR東海道本線 興津駅から徒歩600m(5分程度)

<車>

東名高速道路 清水ICから靜清バイパス経由で6km
境内に数台駐車可能。(国道1号線の「女体の森 宗像神社」の鳥居を抜けて、二の鳥居前を右折。その先を境内に入って左側。ご神木の前)

[参拝記]

興津宗像神社 拝殿

興津宗像神社 拝殿

静岡県清水市興津は興津川の河口にある町で、国道1号線から少し内側に入ったところに「(興津)宗像神社」が鎮座する。
近くに駿河健康ランドという素晴らしいサウナ&温泉施設があり、正直なとこと本神社参拝は当初おまけであったと言わざるを得ない。
数年前に本健康ランドを知り、静岡市内の神社参拝旅行の際に必ずこちらに宿泊していた。
施設としてはそれなりに古いのだが、サウナや温泉につかったあとに昔のデパートのお好み大食堂を彷彿とさせる大広間でお子様ランチならぬビールの大生を一気に飲む・・・。まさに幸せの局地と言える。
この件健康ランドの近くに本神社の存在は当初から知っており、いつかご挨拶にとは思っていた。
いつも不思議だったのが国道1号線沿いの「女体の森 宗像神社」の石碑。
ちょっと曰く付きの神社なのかと思っていた。
今般参拝させて頂いたところ、「女体の森」の意味がちょっと誤解していたことに気づく。
要は、駿河湾に漁に出た漁師がこの興津の湊を海から眺めたときに、恐らく鎮守の森が「女体」に見えたのであろう。
エネルギッシュな若い漁師をもしかしたらそれなりに刺激したのかもしれない。

興津宗像神社 社内掲示

興津宗像神社 社内掲示

本社の正式名称は「宗像神社」。
興津川河口付近に鎮座する神社と言うことで「(興津)宗像神社」と呼ばれているようだ。

宗像神社の本社は福岡県にある古社「宗像神社」で、海を護る三女神を祀っている。
鎮守の森の形と、実際に女神を祀っている事も含めて「女体の森」なのだろう。
少しエロティックだが良いセンスとも言える。
本社縁起(境内掲示)によれば「現在地は宮の後」とされているので、恐らく現在の鎮座地は移転後なのだろうと思われる。
実際、国道1号線と静岡市内中心部と清水区を結ぶ靜清バイパスの向こう側は駿河湾で、かつ興津川の河口付近である事から、少し規模の大きい地震の際は恐らくそれなりの津波や洪水などもあったのだろうと思われる。
現在の境内も結構広く、国道1号線とJR東海道本線の間に広がっている。
本社縁起に「当社もと弁才天宮・宗形弁才天・興津三女の宮・宗形大明神などと称していたが、明治元年より現社名に改称している。」と記載があるように、神仏習合時代には弁財天を中心に祀っていたのだろう。

興津宗像神社 弁財天

興津宗像神社 弁財天

現在の境内からはJR東海道線は見えるものの、バイパスの高架や岸壁に遮られて海岸線は見えない。
ところで、静岡市近辺の参拝には「駿河健康ランド」が超おすすめである。
ホテルも併設されており、週末には午前様(朝3時)まで営業の居酒屋もランド内にある。
ゆっくりお清めをして翌日の参拝に備えるには最適の施設であると強くおすすめしたい。

また、本社の参道前にはおいしい「鯛焼き屋」さんが営業している。
本社境内を散策したあとにおいしい鯛焼きを味わってみたらいかがだろうか?

コメント

タイトルとURLをコピーしました