基本情報
常陸国二宮 静神社鳥居 常陸国二宮 静神社御朱印
鎮座(所在地)
茨城県那珂市静2
社格等
延喜式:式内社(名神大社)
常陸国二宮
旧社格:県社
御祭神
主祭神
建葉槌命(武神)(たけはづちのみこと)
名倭文神(織物の祖神) (しどりのかみ)
相殿神
手力雄命(たじからのみこと)
高皇産霊命(たかみむすびのみこと)
思兼命(おもいかねのみこと)
<縁起> ※那珂市設置(靜神社大鳥居脇)靜神社由緒書より
国指定重要文化財 銅印
県指定文化財 紙本着色三十六歌仙
靜神社は、鹿島神宮、香取神宮とともに古くは東国の三守護神とされ、また常陸一の宮の鹿島神宮に次いで二の宮と言われた古い神社である。
祭神の建葉槌命(たけはづちのみこと)は日本で初めて織物を織った神と言われている。水戸二代藩主徳川光圀(義公)は、靜神社を特に崇敬し社殿を改築し奉納されたが、天保十二年(1841年)火災で消失し、神明造りの社殿は水戸九代藩主徳川斉昭(烈公)によって再建されたものである。
宝物には奈良時代後期の作といわれ「静神宮印」と刻まれた銅印がある。なおこの地方は昔「静織の里(しどりのさと)」と呼ばれ、始めて織物(綾織(しずおり))を織ったと伝えられている。
交通情報
公共交通機関
JR水郡線 静駅下車 徒歩約23分(1.8km程度)
JR水郡線 上菅谷駅より那珂市コミュニティバス「ひまわりバス」靜神社前より徒歩すぐ
コミュニティバスの路線図及び時刻表はこちらを参照
車
国道118号線 静入口交差点 瓜連方面から日立笠間線(県道61号線)方面へ約2km 静峰公園 静ヒルズ隣
駐車場は大鳥居と静溜池の間に多数駐車可能
大鳥居から本殿まで約100段の階段あり。
足の悪い方は静峰公園手前を靜神社方面へ曲がると本殿近くまで入れる模様。
[参拝記]
(靜神社)
大鳥居から石段を100段ほど上ると本殿。足を痛めているので帰りが怖い。


一の鳥居の石碑に「常陸二の宮」の誇らしげな文字。二の鳥居脇には「県社靜神社」と書かれている古い石碑も見える。
崇敬していた水戸家によって社殿が改築されているらしく、江戸時代風の趣も見える。
そもそも、鹿島・香取両神宮とともに崇敬されていた神社で、祀られているのは建葉槌命(たけはづちのみこと)という神様らしい。いろいろ文献を探っていくと、鹿島・香取と同様に闘いの神様であった様子。
名倭文神(織物の祖神) (しどりのかみ)というのは、国内他の地域にも「倭文神社(しとりじんじゃ)」として祀られているケースがあり、こちらは織物の神様。
この地域は『常陸国風土記』にも「靜織(しどり)の里」として記述がある。

御朱印は本殿脇の社務所で。
平日にて窓口が空いていなかったので、呼び鈴を押して宮司さんを呼んで書いてもらった。
宮司さん曰く、最近は御朱印をプリントしている神社が多いねえと。
そうなんですか?とおたずねすると、朱は墨をはじくので、朱の上に墨が載っているのはプリントなんですよ、とのこと。勉強になった。
三十六歌仙の扁額絵図のレプリカが掲示板に記されているが、山門脇の狭い場所であるため、4面の内1面は見るのが困難。県の宝なのだからもう少し見やすく掲示すれば良いと思うのだが。

(手接足尾神社)
靜神社本殿裏手(本殿に向かって右裏手)の「手接足尾神社参道」入口の門を入り、山道の参道を5分ほど歩くと摂社である 手接足尾神社(てつぎあしおじんじゃ)に参拝ができる。

割と頻繁に書くが、当方現在足の調子が思わしくなく、山道を歩いたり階段を上り下りするのがちょっと怖い。
そもそもこの入口から 手接足尾神社までどのくらい歩かなければいけないのかが分からないので非常に不安を抱きながら、それでもせっかくだからと勢い込んで歩き始めた。

多少のアップダウンはあるが、大凡150-200m位であろうか。ちょっと拍子抜け。
手接足尾神社の本殿には由緒書きも含めて記述がない。
ひっそりと山奥にたたずむ神社。

那珂市観光協会のウェブサイトによれば、「大地からモノをうみだす手と足は大切にされてきた。そして、手と足の安全、健康の守護神として守られてきたのが 手接足尾神社 である。」とされている。
本殿脇にいろいろなモノが雑多におかれていたが、調べてみると「ギブス」「靴」「松葉杖」等で、手足の健康を祈って飾られたモノらしい。
あまり情報がないが、那珂市観光協会のこのページが非常に参考になる。
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