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清めと生まれ変わり (茨城県)息栖神社 

茨城県の神社
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基本情報

東国三社 息栖神社 二の鳥居
息栖神社 御朱印

鎮座(所在地)

茨城県神栖市息栖2882

社格等

旧社格:県社
国司見在社
東国三社

御祭神

久那戸大神(くなどのおおかみ)
天鳥船命 (あめのとりふねのみこと)
住吉三神 (すみよしさんしん)
上筒男神、中筒男神、底筒男神の3柱の総称。

御神徳

交通守護
海上守護

縁起

久那戸大神は古く国史にも見え、鹿島、香取の神々と共に東国三社の一つと称され、上下の信仰の厚い神社であります。
久那戸神「岐神」は、路の神であり除厄招福の神であり、井戸の神でもあります。
天鳥船神は交通守護に、住吉三神は海上守護の神として御神徳が顕著で、神前に祈念するものにその限りない御思頼を垂れさせられ御守護下さるものであります。
(「息栖神社参拝のしおり」より)

(息栖神社神績之碑 碑文)
息栖神社の創祀は応神天皇の御代と伝承されているが、御祭神の御神格からして鹿嶋・香取の神を案内されて東国に至り鹿嶋・香取の神神は、それぞれ台地上に鎮座され、岐神も同じく神世の時代に海辺の湊(日川)に鎮座され応神天皇の御代にほこらに祀られたものと推察するのが自然であると思われる。
大同二年平城天皇(第十五代・806年)の勅命により右大臣藤原内麻呂により沖栖の清地に遷座されたと伝承されている。
御遷座理由としては、延歴十八年八月に鹿嶋・那珂・久慈・多珂の四郡に前代未聞の大津波があったことが茨城県史年表にも記録があり、当地区は海に囲まれていた地形のために被害の大きかったことが想像される。古来より鹿島香取との関係は深く室町時代の「鹿島宮年中行事」には祭礼等で鹿島神宮と密接な関係にあったことが記されている御社殿は享保八年に建て替えられたものが昭和三十五年に焼失し、同年三十八年完成した。
平成二十年四月十三日 息栖神社氏子総代会

交通情報

公共交通機関

東京方面より高速バス

JR東京駅八重洲南口バスターミナルから高速バスかしま号(鹿島神宮駅行)で1時間30分、「鹿島セントラルホテル」停留所下車 ※10分間隔で運行
「鹿島セントラルホテル」よりタクシーで5分、または徒歩30分

鉄道

JR総武線 小見川駅下車、タクシーで10分
JR鹿島線 鹿島神宮駅または潮来駅下車、タクシーで20分

鹿島セントラルホテルより神栖市コミュニティバスが一日数本あります。(第2系統)
詳細は
http://www.bus-ibaraki.jp/shichoson/c-kamisu.html

東関東自動車道 潮来ICより15分、佐原・香取ICより20分
駐車場あり(大鳥居左右前面に2箇所:だいたい15-20台くらい)

参拝記

東国三社巡りの1社として参拝。高速バス停留所となっている「鹿島セントラルホテル」の近くにあるビジネスホテルに宿泊して「御神酒」たらふく飲み、身を清めて精進潔斎?して当日に備え、鹿島神宮参拝後にこちらに参拝。
今にして思えば鹿島セントラルホテルから一番近い神社はこちらの息栖神社だったわけだが、地理感覚もなかったことや「鹿島立ち」のエピソードから東国三社はやはり鹿島神宮を起点にすべきだろうという勝手な思いで、この順序に決めた。

大鳥居(二の鳥居)脇に誇らしげに記載された「東國三社息栖神社」の文字がなんとも勇ましい。
大鳥居脇には地元との氏子さんが平成20年頃に建立した「息栖神社神績之碑」という石碑があり、神社の由緒が細かく記載されている。
神社巡りをするものにとって、こういう情報は本当にありがたい。
良く思うのであるが、神社の規模が小さくても、その神社の由緒が分かる看板などを掲示してくれるだけで参拝者が増えると思うのだ。
私は、「なぜこの場所にこの神社が、この神様が祀られているのだろうか?」と考え想像することが大好きだ。同じような思いで参拝されている方は結構多いと思うのだが・・・。

この「息栖神社神績之碑」の記述によれば「岐神も同じく神世の時代に海辺の湊(日川)に鎮座され応神天皇の御代にほこらに祀られた」とされており、鹿島・香取亮神宮のように海に面した場所で海運や東方防衛の神として信仰されてきたのだと思う。

一の鳥居は神社正面をまっすぐ行った常陸利根川の船だまりの前にある。

境内略図
本殿

境内には芭蕉の句碑があり、今から約350年前に水郷を訪れた芭蕉が鹿島で月を眺めて詠んだ句が記されている。

「この里は 気吹戸主の 風寒し」松尾芭蕉
伊弉諾尊が、黄泉の国から戻ったとき、筑紫日向の橘の小門で、身体を洗い清めた水の中から気吹戸主=息栖神社の祭神が生まれたエピソードをうたっている。
つまり、息栖の神様は清浄、清め、発展、蘇生の神様と言えるだろう。

二の鳥居の奥には神門が、その奥に社殿があり。社殿脇の社務所にて御朱印が頂戴できる。

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